境界線上のホライゾン

作者:川上稔 氏

イラスト:さとやす 画伯

電撃文庫刊行

現在まで四部 10巻刊行 最新刊は8月10日

アニメは第二期放映中

 

そんなこんなで、更新は現在準備中ですが、ちょっと旬の話題・・・

といっても、アニメ版については何もいわないです。

・・・いいたいことが構成やら演出やらでありすぎるから。

原作は、まあ、大したもので、このシリーズを含めてすべての他の

シリーズ(小説の裏表紙の階層表示それぞれ)に関連性があるということ・・・

それを踏まえて物語を語る必要性があるのでしょうが・・・

 

ネタばれ・・・

一応、粗筋は、おそらく階層表示だと二つ前の・・・「終わりのクロニクル」シリーズ(現在?の物語)

から、間ひとつはさんで数万年あと?の地球が舞台の・・・しかも日本が中心のようです。

 

どうも飛び越した間のシリーズで、環境汚染のひどくなった地球世界から、

神となった人類は、別の世界に旅立ち・・・しかし何故かその力を失い、

過去に著しい環境汚染を修復するシステム「環境神群」を残した地球にもどったはいいが、

その地球は日本以外を過剰に修復しており、

結局日本にしかおりられなかった人類の末裔。

 

その失われた力を取り戻すべく紆余曲折の末に人類の末裔は、

もう一度、人類のたどった歴史を自分たちが繰り返えせばそれを取り戻せる・・・

そうと考えたついたらしいです・・・

そんな仕組みの中に成立する世界環境を日本に整えます・・・

 

人々を人種ごとにわけ、

住む場所が日本だけでは足らないので

元・神の力をつかって日本をそのまま複製し、異世界の領土「位相世界」を作り

人種ごと・・・正確には世界地図の国家の版図に準じた領土を

複製したその「もうひとつの日本」に該当させ・・・

歴史をなぞらせる為に、人類の末裔がつくったシステム「聖譜」もつくります。

 

当初はうまくいっていたようですが、あるとき、異世界の日本が

オリジナル側に落ちるという大事件が起こり・・・

そして、日本以外の世界各国が歴史をなぞっていた側と

日本に歴史をなぞっていたオリジナル側は衝突・・・融合されます。

それから数百年後が舞台。

 

それは「聖譜」が先々に起こる「なぞるべき」歴史的事象を記載しなくなったこと・・・

そして世界のシステムがおかしくなり始めたこと・・・

もうひとつ、ある事件が多発し始めたこと・・・

 

そんな中で・・・主人公たちは・・

ということで、後は読むことをお勧め。

 

ファンタジーとSFに多神教、一神教、様々な価値観を内在化させた世界観ですが、

非常に登場人物がたっていて、世界の歴史のアンソロジー的な要素も含み、

その勉強もできて、二重、三重に面白いです。