ガルフォースのこと・・・もう20年経ちました。

唐突ですが、当方がオリジナルアニメを見る起因になった作品の話をここで・・・、

 

切欠は、1991年の大阪花の万博に行った際に、京都の旅館で放映していた夏のアニメ特集(みたいな番組、

しかも夜か夕方)・・・ の「ガルフォース」特集。

この時見た、対艦戦闘の、ビーム砲なのか光子砲なのか・・・の発射シーンに衝撃(笑)を受け、

東京に戻り、行きつけのレンタルショップでドキドキしながら借りました。

そこから、「ガルフォース地球章」、「バブルガムクライシス」と歩むのですが、

実はその数年前には、オリジナルアニメシリーズで「機動警察パトレーバー」にどっぷりはまっており、

特に劇場版の一作目は、VHSのビデオ3~5本ぶっ潰す勢いで1万回は繰り返してみたりして、

早朝の「機動戦士ガンダム ダブルゼータ」の再放送時のCMの良さもあいまって、映画館には6~7回以上いったものです。

でも、それ以上の多種多様なオリジナルアニメには進まなかった。

どうにもしり込みしていたからなんですけど・・・

 

最近の「モーレツ宇宙海賊」などに比べると、話そのものの筋立てや、

物語の背景などの説明を数話にわたって行うというものではないのですが

(宇宙編の1巻は80分ちょいですが、2.と3巻は正味40分弱ですので)、

その世界観にうまく入れるように上手に演出しています。 

最近よく題材にされる輪廻という事象の繰り返しより、歴史の繰りそのものを全体の物語に織り込むことへ着眼しつつ、

人の発祥のミッシングリンクをどう考え、男女の違い、種族間戦争、東西冷戦、種族の存亡(と俯瞰的視野)・・・と、かなり多岐にわたり主題が込められています。

今のアニメ作品では語らなくなっている、どうしようもない状況への希望と活路の作り方が、

導(しるべ)として残る描き方をしていました。

だからこそ、ただの戦争SFではない作品として、美少女モノとは異なる純粋なSF側に立てる作風となっています。

 

主演の声優陣も超一流のベテラン陣で、今ではなかなか再現は難しいでしょう。

故・富山敬氏を脇役に、非常に贅沢な出演者です。

当方は鶴ひろみさんの大ファンになりました(笑)

 

今の萌え系のアニメとは違い、

後世にその言葉や思想を残し、公共的、倫理的に見ても、正しい一本の筋が通っていました。

宗教にも企業にも左右されない永遠のモチーフが、しかし題材としてしっかりアニメの動画、キャラの動き、表情とともに

語られている。

背景の絵一枚見ただけでも伝わるものがある・・・という、訴える「思想」とは切り離せないものでした。

 

もちろんいいことだけでもなく、この頃、アニメ製作現場は、ただでさえ薄給で、

人材を磨耗する使われ方をされていたようですが、

「地球章」の1では、未完のままで発売・・・という、今でいうPCゲーム業界のような

状況もあるにはあったのです・・・(笑)

 

また、小説などは、ちょっとアダルトでして(笑)・・・・

う~ん。未成年にはお勧めはしない・・・あ、いや、アダルトさっという部分では

最近のものにはかないませんが。

小説のほうの「宇宙章」は政治闘争やら思惑の描き方が地につきすぎていると(笑)。

とても有名な方が書いてるんですが。

でも地球章は、全世代にも対象です?。

まあ、口語文体の少なさ、説明的な俯瞰図ではあるのですが、

これは時代でしょう。今のライトのベルとは異なるのですね。

これは、アニメ「モーレツ宇宙海賊」の原作「ミニスカ宇宙海賊」などと

同じです。世界観やその世界の時流を説明する。

この手法はその物語の世界観を壮大で奥行きがあるように見せますし、実際にそうですが、

それに準じた「動きのある身近な視点の」物語がないと、宝の持ち腐れとなり・・・ああ・・・

私もがんばらないと。

 

 

さて・・・・オチですが、このガルフォース、元はホビージャパンのある企画からメディアミックスされましたが、

主軸のOVA、小説、ガレージキット、PC9801などのウィンドウズより前のPCのゲーム、CDドラマなどなど

当時としては非常に多くの商品を展開させました。

が・・・・・「宇宙章」→「地球章」→「新世紀編」?ときて・・・この「新世紀編」でコケます。

 

がが~~~ん。納期とかそういうものでなく、作風も声優も一新し、新たな船出で、この当時のいくつかのアニメもそうですが・・・やっぱりコケます。う~~~ん。

 

実は、小説のボツ裏話では「地球章」が、もっと別の話になるはずだったというようなことを

どこぞで読んだ覚えがあり・・・・そのとおりならもう少し別のルートもあったのではと思うのです。

 

だから当方は、「新世記編」は黒歴史・・・あううう~。

 

とにもかくにも、1986年(企画的にはおそらく1985年頃?)~から1993年前後まで(もう少し?)ですから、

オリジナル企画としては、非常に長い作品となり、その世界観や訴えるものとのマッチングで

後世に残る作品となりました。

 

同時期に「バブルガムクライシス」という作品もあるのですが、

「ガルフォース」のメカが「対艦大規模戦闘」の戦艦や、外惑星航行用の宇宙艦船などなら、

こちらは「対人、対サイボーグ用パワードスーツ」のメカ群を掘り下げてます。

またこちらは後日。アートミック・・・AICのメカはいいです~。

この作品は、ちょっと違う運命をたどります。 

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コメント: 5
  • #1

    小番美奈子 (木曜日, 23 11月 2017 11:46)

    こんにちは♪
    私もガルフォースやバブルガム クライシス大好きです(o^^o)当時の作品 魅了されました(#^.^#)

  • #2

    kozinoisi (金曜日, 22 6月 2018 15:56)

    すいません。まさか、見てくださった方々がいらっしゃるとは。ありがとうございます。いま、色々準備してます。宜しければまた。

  • #3

    黒ムツさん (月曜日, 13 8月 2018 21:39)

    昔、アニメ大好きで子供の頃に見て
    Youtubeで懐かしいさからAmazonでムック本とか買い漁りましたが、今見ても面白いですね。
    艦隊での砲撃戦の特徴的な描写は印象的です。
    今、改めて見ると地球の戦いは、後に映画公開されたターミネーター4の展開にオチまでそっくりでした。
    本シリーズは、もっと後世に伝わると良いなと思います。

  • #4

    kozinoisi (月曜日, 13 8月 2018 22:54)

    ぬあー。はじめまして。いやいや更新していないホームページに有り難う御座います。m(_ _)m本当なら最近のアニメの感想なども色々更新したいのです(笑)。しかし、ガルフォースがターミネーター4に(笑)実は拝見してませんでΣ(ノд<)すでに鶴ひろみさんも水谷さんも本多さんも居られずですが、お話し有り難う御座いますm(_ _)m少なくともETERNALと宇宙章と地球章までは広めたい゚.+:。∩(・ω・)∩゚.+:。ですねえー。新世ゲフンゲフンはいいやあ。声優は悪くないですが。また古いアニメでも更新しておきますので、たまにはお寄りくださいませm(_ _)m

  • #5

    ギャルフォース (水曜日, 09 2月 2022 01:26)

    初めまして。初期3作品は名作ですよね。月の裏側には船が眠っているのではなんて想像してしまいます。
     願わくば映画館で宇宙章の3作品を見てみたい。