2014年7月2日更新分

改憲と、憲法解釈の変更について


先だって政府の憲法解釈変更が発表されました。

一言で言うならば、政府・議会が憲法を無視し、戦争と人殺しを罪とする平和憲法を、
他国への侵略を可能だとした解釈であることが問題なのですが、
一番恐ろしいのは、この一年、政府から、一度も「もしその密接に繋がった他国」に
武力侵攻があり、ここに日本の人民を派遣するとき・・・・
発生する個人の死、個人が生じる殺人、その負担について言及されたことが無かったこと。

また、平和憲法において、個人の人権が認められ、殺人を行えば罪になることも明白であり、
この生命の尊厳を保障する部分での先進性にも一切言及されること無く、
例えば、自衛隊員が、個人の尊厳と、憲法遵守という、国家の規範を旨に、

戦争参加を拒否する権利についても一切述べなかったこと。

政府は、もはや国民1億2000万人の「個人」「一人ずつ」を一切見ることはなく、
総体として戦争下の消費物としてゆくことに非常に危機を覚えます。

 

個人一人一人が、個人の尊厳と権利を持ち、共通の倫理的法によって、国家を形作ることこそ
本当の理想であり、これを助けるのが政府(三権)の役割であったはずなのに、
政府が、国民一人一人の、結果的に人権も尊厳も拒否することへ舵を切った。

また(以前から)現行の政府は、政教分離の原則に反して宗教団体を母体とする党と連立を組み、
他の宗教・思想の団体とのバランスを崩しています。
私はどの宗教も思想も、これが人間的倫理に反するなら、

平和憲法に反するなら、他者廃絶を行うものなら、これを是とは思わず、これを中和する提案が

何れあるものと思っていましたがこれもない。

 

以上から、現行の政府は「国家」をないがしろにし、憲法に反し「国民」の一つ一つの個人的尊厳を否定した。
これを安全で国民の未来を担える政府といえるのか・・・否であろうと思うのです。

 

私はどちらかというと役割の異なる小さな政府とこれを取りまとめる中規模の政府の

複合体ぎみな考えなので、政府の存在の否定はしませんけど・・・。

 

それとも、これほどまでにリスクを背負っても、現行政府が行おうとしていることは

何か別の意図があるのでしょうかか?